五月人形を片付けました。

 梅雨の合間に晴天が続いたので、やっと五月人形を片付けることができました。

 新型コロナウイルス感染拡大により、昨年に続き今年も入店者は少なく、お客様に五月人形をご覧頂く機会が少なかったものの、一昨日、中年のご夫婦とその母親の3人が見学して下さいました。

 その時、五歳児の着用具足を見て、見栄えがあると言ってとても感動して下さったので飾った甲斐がありました。

 

 今日は、妻と二人で丁寧に具足を分解して押入れに収納するのに半日掛かりました。

そして、以前の甲冑喫茶室に戻りました。

 市役所や食品衛生協会から、再三、新型コロナ対策に関する通達やチラシが郵送されてきて、三密対策を徹底するよう指導されていますので、慎重に店を開けて対応しています。

 人数が多い時には、外周見学と屋内見学を二手に分けて対応しています。

 一つのテーブルに、富士市の観光パンフレットを並べています。

 内容が大変充実しているので、身近な観光スポットを調べることができます。

 北側8畳間の座卓に、郷土資料を展示しています。

 興味のある方には、ゆっくり見学して頂きたいと思います。

また、至る所に多様性もあります。

「何これ?」と言って探して見るのも楽しいです。

 雑兵甲冑の横の鋤(すき)には、素朴でさもない布(きれ)が掛かっていますが、それにも味わいがあります。

広げると麻布(あさぬの)の風呂敷です。

古いお椀等を包んであった物です。

 半分づつの布を縫い合わせて一つの風呂敷にしています。

 つまり、この布は古くて大変貴重な「手拭い」であり「風呂敷」です。

 庶民の鉢巻きにも、この様な生地の手拭いが使われたのだと思います。

「何これ?」の展示物には、実は話題性が一杯です。

書院の棚にも色々並べました。

 前回のブログで紹介した市松人形の日本人形にも、話題性があります。

 この人形を見て『髪の毛が伸びるかも?』と言う都市伝説を思い出す人が居るかも知れません。しかし、今ではこの様な人形は、余り見掛けない気がします。それが、ここ懐古庵にあるのも魅力の一つだと私は感じます。

 中央にあるのは、昔話の「因幡(いなば)の白ウサギ」で有名な大国主命(大黒様)と白ウサギの置物です。

 きっと、この陶器の置物だけでも書院棚の飾りになるとは思います。

 先日、骨董品を懐古庵の展示物に譲って下さった奥さんが、この置物について

「この置物は縁起が良くて、これを買ってからすごく良いことが続いたのよ。」

と言って、色々と話して下さいました。

 大黒様と白ウサギが素敵な表情をしている価値ある置物です。

 しかし、書院棚に「素敵な置物だから、これだけ見て下さい。」といって整然と置いていても、誰も「懐古庵が楽しい所だった。」とは思ってくれない気がします。

やはり、先日のお客様の言葉を思い出します。

 「ここは、多様性が楽しいんだよー」


(おわりに) 

 古民家ギャラリー懐古庵では、懐かしい物・珍しい物・面白い物・素敵な物・不思議な物などが色々あって「楽しい場所」でありたいと願います。

 もしも、退屈な日々を送られて「何か楽しいことは無いかなー」と感じている方が居れば、街ブラの途中にでも一休みして行って下されば幸いです。




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