今、この時を大切に生きる。
1 はじめに
先日、スマホを買い替えました。
妻と一緒に店の担当者から説明を聞いても、難しいことだらけ。
二人で顔を見合わせて、妻が私に、
「社会の変化が激しくて、これからの時代を生きて行くのは大変だよね。
これから先、何が大事なんだろう。」
と言ったので、咄嗟(とっさ)に
「今だから。」
と独り言の様に答えました。
すると、妻が怪訝(けげん)そうな感じだったので、暫くして私は、
「大切なのは先のことでは無いし、
今を生きていることだから。」
と答えました。
自分でも不思議な気持ちになりました。
最近では、将来の事よりも「今」を大切に生きようとしている自分に改めて気付いたからです。
70歳近い自分の老い先を、無意識に感じているから なのかも知れません。
その時に「即今只今(そっこんしこん)」と云う禅の教えが、頭を過(よ)ぎりました。
2 即今只今
「今」を大切に、精一杯生きる!
「即今只今」とは、過去や未来と今を比較して嘆いたり、喜んだりするのではなく、
今、この瞬間を大切に生きよう
という禅の教えです。
懐古庵の庭には、「即今只今」に共通する教えの石碑があります。
今日と云う日は、もう
二度と巡っては来ない。
ダンテの名句碑は、お客様に人気の石碑の1つです。
今日という日は、二度と戻っては来ないため、後悔のない様に過ごしたいものです。
3 人生は、一期一会。
此の世で関わりのある人達と、同じ時代・同じ時間・同じ場所を生きても、残された時間には人それぞれに違いがあります。
大切なのは、自分が十分に満たされている事を知り、欲求不満に陥らないこと。
そして、今考えても仕方がない事には執着しない。
一度限りの人と人との出会いは、二度と巡り会わない大切なものだから、相手に対して感謝し誠意を尽くすことが大切です。
また、不安や悩み、怒りや批判などのネガティブな感情を抱いたとしても、「感謝の心」さえ忘れなければ、誤った解釈や気持ちには成りません。
4 おわりに
最近では、時々体調を崩すことがあり、一日一日を大切にしています。
そして、理想より現実的に出来ることを思考しています。
また、焦らずに楽しく、自然体のまま懐古庵に従事する事に心掛けています。
「今、この時を大切に生きる。」
即今只今・知好楽・一期一会・感謝の心等、忘れずー
懐古庵主
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