今回は、懐古庵の【道徳理念10選】を紹介いたします。
1 はじめに
古民家ギャラリー懐古庵のホームページを閲覧下さり、心より感謝申し上げます。
今年2月13日に公開したブログ「ガラクタからの宝物」では、懐古庵で人気の高い記事が
・昔のトイレの手洗器
・昔の脱脂粉乳容器
であると言いましたが、その後、突如それらより閲覧数の多い記事が出て来た為、今回、その記事について取り上げたいと思います。
2 人気が高くなった記事
大分前になりますが、令和3年7月19日のブログで「一休禅師の名句碑」を紹介しています。
最近、その記事の閲覧数が、急に増加しています。
よもすがら ほとけのみちを
たずぬれば
わがこころにぞ たずねいりぬる
(解釈)
「よもすがら」とは「夜通し」の事。
夜通し仏様の生き方を考えていたら、我が心にこそ仏様の道があると悟りました
と云う一休禅師の名句碑です。
当時、その一休禅師の教えから「仏心」について展開し、「執着心・妄想・迷い等の邪念を清めて、本来の自己(仏性)に気付く事が悟りである」との仏教思想を紹介しました。
つまり、仏心(悟り)とは
「本来の自己(仏性)に気付く心」
を云います。
3 懐古庵の道徳理念10選
江戸時代、〈うかつ謝(あやま)り〉等の【大人の仕草】を選出した道徳が有った様ですが、私はそれらを把握してはいません。
ただ、私は、道徳を振りかざす人に対して、
「例えば、土下座など大人のする事では無く、それを強要するのは行き過ぎた道徳だ」と考え、
「道徳過ぎるも不道徳」
として、寛容の大切さを唱え、
「度を超えた不道徳を批判をするよりも〝寛容の大切さ〟等を訴える方が大切だ」
と考えていました。
そこで、長年書き綴った有用な教えから、否定的ではなく肯定的な理念を選出したのが、
懐古庵の道徳理念10選
でした。
ブログでは、折に触れて禅名句等も紹介してきましたが、私達が実社会で生きることは、
静かな環境で坐禅を組む「小禅」ではなく、騒々しい俗世間にあっても心の平静を保つ禅修行「大禅」
なのです。
そして、慌ただしい日常生活は悩みや不安に満ちています。
そんな俗世間にあって心の平静を保ち、「本来の自己(仏性)に気付く生き方」として
道徳理念10選
をもう一度、紹介したいと思います。
大人の仕草(しぐさ)
(道徳理念:10選)
⑴ 寛容の心
他人を批判しない。
感情に任せて細事に囚われ、他人を批判しない。
「道徳過ぎるも不道徳」
不道徳な人程モラルが低く、道徳を振りかざす。
⑵ 利他の精神
(克己心と惻隠の情)
自己顕示欲に囚われて驕(おご)らず、デリカシーを持って相手を敬い、弱者を労(いたわ)る。
⑶ 陰徳善事(いんとくぜんじ)
黙々と徳を積むのを日々の暮らしとし、善行をひけらかさない。
⑷ 喜捨(きしゃ)の精神
餓鬼(欲望)に囚われず、「お召し上がり下さい」という謙虚な気持ちで施す。
⑸ うかつ謝(あやま)りの心
他人に足を踏まれても、「イヤイヤ、ワシこそ悪かったね」と、相手を気遣う懐(ふところ)の深さ。
⑹ 清貧の佇(たたず)まい
無理な金儲けをせず、行いを潔白にして、貧しくも心安らかに気品ある佇まい。
⑺ 寸鉄の言
人に対して誠実に真心で寄り添い、発する言葉に魂が宿っている。
⑻ 履霜之戒(りそうのいましめ)
小さな不安や疑問に対して、前もって災難に遭わないよう注意して行動する。
⑼ 即今只今(そっこんしこん)
(日々是好日 の精神)
精一杯この時この場を大切にし、ポジティブに前向きで楽観的に生きる。
⑽感謝の念
「有るが難し」ありがとうの精神。
4 おわりに
今回は、最近人気が出て来た〝一休禅師の名句碑〟に関するブログ内容をもう一度紹介しました。
大人の仕草(道徳理念10選)については、有用な生き方を伝える 「懐古庵の言霊」として店内に備付けてありますので、御来店の際には、ご自由にお持ち帰り下さい。
懐古庵主
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