人間性の秘密 最終章

人生とは、人間性の秘密を探し求める旅路ー最終章

「人間には、心の ど真ん中に罠がある。」

1 はじめに

 古民家ギャラリー懐古庵のホームページをご覧頂き有り難うございます。

 懐古庵ではブログ数が179件、その内「懐古庵の言霊」に関する記事が70件余りに達しています。そして、ここ数回にわたり懐古庵が伝えたい「人間性の秘密」について幾つか記事にしてきました。

 懐古庵のホームページには、ユーザーが人気のブログ記事が最初に紹介されています。

 ここ最近、

  ・石碑の紹介「人生の罠」

  ・平和を乱すものー

と云う記事が最初に紹介されていますが、その前には

  ・ゲーテ思想

  ・五倫五常

等の閲覧数が多いのか紹介されていました。

本当に感謝の意に絶えません。

 懐古庵のビジョンと理念が、次第にSNSを通じてユーザーの方にご理解を頂いているのを痛感し、大変嬉しく思います。

 「人間性の秘密」に関する記事は、今回で最終章とさせて頂きます。

 以前から最終章には、人生の罠「フォーカシングイリュージョン」を再び取り上げようと考えていました。

 幸福追究にとって、誰もが如何(どう)しても見つけることが出来ない100目のピースが「人生の罠」だとの考えを、「人間性の秘密」の最終章としてお伝えしたいと思います。


2 人生の罠

 グーグル検索で「人生の罠」と検索して頂ければ、古民家ギャラリー懐古庵の記事が石碑の紹介「人生の罠」として掲載されていますのでご覧下さい。

 そこには以前、幸福学の焦点として纏めたブログ記事が掲載されています。

人には、心のど真ん中に罠が仕掛けられている。

 それを知るのが幸福追求の「100目のピース」だと考えている内容です。

 人間には【他人と比較して優越を、喜び(幸福)に感じてしまうという間違った幸福感】に焦点を当ててしまう愚かな特性がある。

 その「人と比べて優越を喜び(幸福)と感じてしまう」愚かな特性こそが

  (フォーカシングイリュージョン)

    「焦点が合わない幻想」

として幸福学では焦点とされています。


3 笑いに潜む罠

 ユーモアは愉快で純粋な笑いをもたらしますが、笑いには不快な笑いもあります。

 人を楽しませてくれる笑いもあれば、それが痛々しくも感じる芸人さんの笑い芸もあったりします。しかし、それも楽しい笑いです。

 しかし、笑いには不愉快な笑い、「嫌みを秘めた当てつけの笑い」もあります。人に笑顔を見せてダークな心で相手を傷つけようとする笑いです。

嘲笑(ちょうしょう)、冷笑 など。

 ・相手を小馬鹿にした笑い

 ・当てつけの高笑い 等々

それらは皆、本心から相手の心に寄り添うもの(賞賛・喜び)ではなく、人の失敗や損害や屈辱を

 ・こっそり面白がったり

 ・自己愛から歪んだ喜びを感じたり

いわゆる「ざまあみろ」「良い気分だ」等と云う歪んだ侮辱を秘めた笑いです。

 本来は、笑うべき時ではないのに わざと笑う悪心(あくしん)・邪心を秘めた笑いには、相手に寄り添った同情心などはありません。意図して相手を傷つけようと企んだものに過ぎません。

気付かないのは「自分」、笑う本人だけです。

 相手への悪心をコントロールできず、無意識の内に笑いに現われてしまい、相手の不幸を喜ぶ心根が露呈してしまう。それも心の罠です。

 いくら笑いの仮面を被っても、その心根は相手に見透かされているものです。

 人間が本来持っている習性として 他者の損害を喜ぶ心理のことを「シャーデンフロイデ」と云います。

 ※シャーデンフロイデ心理とはー

   「他人の不幸を喜ぶ心理」のこと。

 賞賛されるドヤ顔でさえ、鼻につけば相手に対する思いやりを欠いてしまいます。

 賞賛が、意図せぬ嫉(ねた)みや嫉妬(しっと)に変ってしまう結果にも繋がります。

人の心には「罠」があるのです。

 ・相手の気持ちに寄り添う心が有るか

           (利他主義かー)

 ・相手の心に寄り添わないか

           (自己愛かー)

が重要なポイントです。 

 シャーデンフロイデ心理は、劣等感や嫉妬心から起こる感情であり、嘲笑や冷笑も同様、貧しい心の現われです。

 人は心が貧しいと(相手の事より自己愛が優先し)無意識の内にシャーデンフロイデ心理に現われてしまいます。

 よって、本心からの感情(自己愛)のコントロールが大切です。

 問題なのは、自覚して行う悪意「ダークトライアド」です。


4 ダークトライアドとは

 ダークトライアド傾向 の強い人は、反社会的な行動を取りがち だと云われています。

 自己中心的(わがまま)で、社会性を無視してまで欲求を満たそうとします。

 自己愛が強く、反社会的な行動を取る事によって喜びを得ようとします。

 他人の不幸を喜びに変える「シャーデンフロイデ心理」で、良い気分(罪深い喜び)に浸りがちな人の落とし穴が ダークトライアドです。

 ・権謀術数で相手を貶(おと)めようとしたり

 ・自己中心的で問題を起こしたり

邪心によって感情をコントロールできず、周囲と問題を起こしがちな人の事を云います。

 そうした人が、周囲から信頼を得ることなど当然あり得ません。

 不安や不満など、ネガティブな感情に囚われてイライラが多くなり、度を超せば悲観主義的にも走りがちです。


5 感情のコントロールとABC理論

 感情をコントロールするには、やはりABC理論が一番大切です。

 ・A 当たり前の事を

 ・B バカ(本気)になって

 ・C ちゃんとやる

人生には、心に罠があります。

 他人(ひと)の損害や不幸をこっそり喜ぶのではなく、「気の毒に-」という寄り添う心があれば、笑顔の仮面も必要ではなくなります。

 自己中心的で自愛心が強いのを自らコントロールするには、余分な事を考えず、余分な邪念を抱かず、バカ(本気)になって、ちゃんとやれば良いだけです。

 それには、素直な心(裏を返せば「感謝の念」)が必要です。

精神の修行も必要です。


6 おわりに

 今回の記事では、あえて幸福学の焦点「フォーカシング・イリュージョン」(人生の罠)について、前回に掲載した内容には余り触れませんでした。

 幸福追究で様々なパーツを探し求めた時、一番重要なバーツ(ピース)だけが見つからず、どうしても100個目のピースが揃わずに完成出来ない。そのピースが何処にあるのか判らない、見つからない。

 「人間性の秘密」の最終章として伝えたいことは、その最後まで見つからないピースが実は、心のど真ん中にあるのに気付かない、と云う事です。

 人は、心の ど真ん中にあるのに一番重要なピースだけが見えていない

 何故なら そのピースだけは、反転して(裏返って)いて見えないピースだからです。

※「人と比べて優越を喜び(幸福)と感じてしまう」愚かな特性

 その人間の特性こそが、不幸をもたらす元凶、不条理の正体「人生の罠(心の罠)」です。


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