保存状態が素晴らしい大八車です。
(サイズ)
長さ 204・5センチメートル
幅 88センチメートル
台座の高さ 55センチメートル
車輪の直径 66センチメートル
最近、運良く入手できました。車輪は、チュウブが無いゴム製タイヤで、越年経過によってゴムの弾力性は失われ、劣化したゴムが所々剥がれ落ちていますが、ゴム補修接着剤を丁寧に塗り込んで修復しました。多少の回転にも支障はありません。
台座の内側に「北海製材株式会社」と墨書きされていますが、どの地方で使用された荷車なのかは判りません。
車輪の取り外しが簡単な上、重量も比較的軽いため持ち運びも楽で、台座が丁度、軽四トラックの荷台に収まります。
車輪のスポークが、芸術的に組まれて造られ精巧な技術力を感じます。今迄に完品荷車を5台程所蔵していますが、車輪が鉄枠以外にゴム式荷車は初めてであり、これ程に精巧な車輪は見たことがありません。
入手時は、台座と車軸との固定ボルトがズレており、木材にも歪みがありましたが、痛めること無く修正出来ました。
時々野菜販売に使っている小型荷車(自作)との釣り合いも悪くはありません。
試しに、懐古庵の前に2台並べてみました。丁度、散歩中の初老の男性が「随分、古い物だね~」等と感心し、珍しそうに見て行きました。
暫くの間、ゴム製タイヤの荷車を、向かい側にある物置(明治中期の建物)の軒下に展示しますので、興味のある方はご覧下さい。保存状態が素晴らしいので、その後は分解して屋内土間に収納する予定です。
※古民家ギャラリー懐古庵では、急激に移り変わる時代と共に、地元から姿を消した貴重な文化の証(あかし)を保存し、少しでも地域社会のお役に立ちたいと考えています。
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