貸し教室の改善
現在、古民家ギャラリー懐古庵では、ビジネススタイルを少しずつ改善しています。
1 はじめに
今まで懐古庵では、8畳(和室)2部屋をコミュニテスペース(貸し教室)として運用してきましたが、今後は、多様性を重視しつつ本来思考していた「歴史民俗資料館」としての在り方に専心する事にし、貸し教室の半分を「美術工芸民芸品展示コーナー」へ変更する事にしました。
2 美術工芸民芸品展示コーナーの設置
改めて思えば、『懐古庵にとって資料館として大きく欠落していた部分こそ、美術・工芸・民芸に関する分類・ジャンル(カテゴリー)であったのだろう』と気付きました。
それが、人々の暮らしの中では趣のある重要な部分を占めています。
絵画・書画・彫刻等の美術作品、精巧に作られた木工・金属製品等の工芸作品、郷土玩具・人形制作等の民芸作品などは、文化の大きな一翼を担(にな)っています。
古民家ギャラリー懐古庵が、資料館として「引継ぐ価値」(これを「株」という)を後世にまでも残して行く為には、ビジネスとして成り立つ事業であらねばならず、その営業がサイドビジネスで補われるより、本来の事業「資料館」として成り経つべきであり、やはり、入館料で賄(まかな)える程度の料金は頂き、内容をもっと充実したものに改善して行く必要があると考えています。
3 飲食・娯楽スペースの確保
当然、お客様にとっては、くつろげる空間も必要であり、ちょっとした飲食・娯楽に関する空間を確保するため「美術工芸民芸品展示コーナー」の中央にテーブルを置いたり、更に8畳和室の片方(玄関側)を「貸しスペース」として残し、狭くは成りますが従来通り ご利用頂こうと考えています。
4 おわりに
最近では、SNSによるビジネスが主流になり、懐古庵でも店内の様子を色々紹介してきましたが、描き過ぎを多少反省しています。
ホームページを見れば全てが判り、十分満足出来てしまう程に説明しては、どんなに魅力的な場所であっても、そこに行かなくて済んでしまいます。
その為、今後は写真の数も限定し、直接訪問して見学し感動を味わって頂きたいと感じているところです。
よって、これから先は、
・資料館の充実
・ホームページの修正
・ネット(ECショップ)の見直し
・料金体系の変更 等々
少しずつ改善して行く予定ですので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
古民家ギャラリー懐古庵一同
5 追記
玄関の看板に巻き付いた実葛(さねかずら)の実が、赤く染まり出しました。
何処の雑木林にも生育している植物です。
私は、この蔓(つる)植物の花言葉が好きで 入口に植えています。
万葉の植物(実葛)
(百人一首25番の歌)
三条右大臣(藤原定方)873~932作
名にしおはば 逢坂山(あふさかやま)の さねかづら
人にしられで くるよしもがな
※「実葛」が持つ花言葉は「再会」。
ここ懐古庵は、懐かしい物との再会、幼かった頃の純真な心(清浄心)との再会がテーマであり目的のため、一番最初のブログで紹介しています。
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