ガラクタの主流品、それでも今では見当たらない物。
此れは、昔の「トイレの手洗器」です。お年寄りの方には懐かしい昭和レトロです。
失われ行く生活文化にこそ、民俗学的には意味がある気がします。
いずれ数百年先に「この道具(手洗器)が何だったのか?」研究する学者が出るかも知れません。
水洗トイレが日常当たり前の昨今、それも又、日常で無い時代が何れは来るでしょう。
子供の頃、トイレが少し離れた位置にあったので、いつも家族に付いて来てもらいました。
トイレの近くに洗面台等が出来たのも近年になってからで、昭和40年代近くまで格子窓の外に吊されたタンク(手洗器)で手を洗っていました。
地域によっては、外便所の前に取付けてあったのを記憶する人も居るかと思います。
今も一部で生産されている様ですが、時代が変わり昭和レトロな手洗器とは少し趣きが違った物です。
最近、ハエ叩きが欲しくて荒物屋を探したところ、廃業した店が多く買うのに苦労しました。
20年程前に成りますが、古い日用品を置いている荒物屋が三島中心街にあり、当時、昭和レトロなデッドストックを販売していました。
私が所有した「昔の手洗器」にはカラン(下の金具)が欠損しており、その店にカランの在庫品が幾つかあったので買って取付けました。
当時、ポリエチレン製の手洗器も一つ購入したのですが、何処の店だったのか記憶にはありません。
それが、次の画像の手洗器です。
最近でも、この種の手洗器は販売されている様です。
この種の物は、トイレ以外にも色々な用途に利用出来るのだと思います。
何処の家でも、汲み取り式トイレから水洗トイレに変わり、格子窓の外に吊してあった古い手洗器などガラクタとなり、この様に懐かしい物が、身近なところから姿を消しました。
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