シェリーの名句碑
冬来たりなば 春遠からじ
パーシー・ビッシュ・シェリーは19世紀初頭、イギリス・ロマン派の詩人
(石碑の説明)
素材は大理石、当庵南側の庭に配置しています。
短いこの詩の一節は、人を励ます言葉の総括かもしれません。
人は行き詰まった時、「価値観のリセット(ゼロベース思考)が必要だ」と言われます。「ケセラ・セラ」(どうにかなる)と開き直るのも方法です。
「案(あん)ずるより、産(う)むが易(やす)し」という諺(ことわざ)が有ります。ものごとはやってみると、心配していたよりもたやすくいくものだという意味で、私の亡き母もよくこの言葉を口にしました。
母が私によく口にした「何でも経験だよ。」と言ったことが、今にして思えば、D・カーネギーの名言中の名言「失敗は能力不足では無く、経験不足からだ。」という教えに通じることだと、この年になって分かりました。
悩む(心配)よりも行動(経験)すれば、道は開けるものです。
また、「五蘊皆空(ごおんかいくう)」といって悩みには実体が無く、否定する言葉を自問して「本当にそうなのだろうか?」と、思い込みを疑ってみれば、また違った答えが見付かるとも言われます。
ゲーテは「人生において重大なのは、生きることであって、生きた結果ではない。」と言っており、魂を殺す唯一の主義が「悲観主義」だと言われます。
悩みは「思い込み」なのです。
・生きることが、人生最高の目的
(グリルパルツァー)
・生命以外に富みはない
(ラスキン)
・苦は楽の種、楽は苦の種
(徳川光圀)
日常生活では、ついつい「空気や水の有り難さ」も忘れがちです。
周りに幸せが山ほどある「おとぎの国」に居るのを感謝して、冬が過ぎれば春が来る様に、辛い事があっても、その先には必ず良い事があるのを忘れない為、この名句碑を配置しています。
今回のブログは、新型コロナの感染拡大が終息しないこの時代、それに相応しい名句碑を選びました。
※グリルパルツァー(1791~1872) オーストリアの劇作家
※ラスキン(1819~1900) 19世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する評論家
古民家ギャラリー懐古庵では、人を励ます素敵な言霊(ことだま)を名句碑として、周囲の庭にたくさん配置しています。
是非、ご覧下さいー。
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