惻隠(そくいん)の心無きは、人に非(あら)ざるなり 孟子
孟子:中国、紀元前戦国時代の儒学者。
(石碑の説明)
石碑は、当庵の東側庭に配置しています。
東側の庭には、主に儒教や道教の石碑が配置されています。
以前、道教の祖「老子」の石碑「知足(足を知る)」を紹介しましたが、東の庭の石碑は今回で二つ目となります。
「惻隠(そくいん)の心」は、武士道の最高精神「真心」です。
〇弱者・劣者・敗者への思い遣(や)り
【人の不幸に敏感な心】
〇弱者・劣者・敗者を責めず、思い遣り労(いたわ)る気持ち
【優しさ】
〇奢(おご)らない・鼻に掛けない・偉ぶらない
【品格とは、矜(ほこ)らないこと】
家柄・地位・名誉・財・学歴・知識・才能・容姿等を自慢しないこと。
孟子の教え「惻隠の心」には、次の三つの教えが基本にあります。
①仁(じん)の心
「仁は人の道なり」(孟子)
己を愛する心を持って、人を愛する。
②謙(けん)と矜(きょう)の教え
・謙とは、身をへりくだり、人に高ぶらないこと。
・矜とは、「ほこる」と読み、我が身を自慢すること。
③敬(けい)の心
慎(つつし)むこと。
敬は万善(まんぜん)の基本、心法(しんぽう)の要(かなめ)である。
※古民家ギャラリー懐古庵では、「温故知新」によって有用な精神文化の伝承にも努めて参りたいと考えています。
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