土日に、懐古庵の前で「掘り出し物市」をやってみました。
2~3日前から掲示板で、土日に「掘り出し物市」を開く旨を告知しました。
看板も自作の物で、衣類を掛けるハンガーを利用しました。
1日目(土曜日)、「掘り出し物市」を始めて15分程で4~5人が立ち止まって並べた商品を眺め、楽しく会話をして行きました。
それだけでも、大分反響が伝わってきました。
近所にこの様な露天が無いので面白かったのかもしれません。
1日目には、午後から雨となり3時間程で露天を仕舞いました。
二日目(日曜日)は、雨も上がり晴天だったので開店前から準備して賑やかに「掘り出し物市」を始めました。
しかし、次第に風が強くなり、看板が倒れて壊れる程だったので僅か2時間くらいで中止して片付けに入りました。
多少未練が残りましたが、その後、風の勢いが治まらず小型台風並の風が吹き荒れました。
僅か2時間程でしたが、2~3組の方が親しく話し掛けてきてくれたり、行き来する人の暖かい視線を感じることができました。
ネットショップにも少しは商品を掲載していますが、古物品には壊れやすい物が多く、汚れやキズ物などで対面販売する方が安心できる為、実店舗での販売が伸びれば好ましいと思っています。
今後も天候さえ良ければ、土日には「掘り出し物市」というイベントを企画しようと思いますので、よろしくお願いします。
(おわりに)
先日、懐古庵が「富士市まちの駅」に認定された新聞記事を見てご来店下さった70才くらいの男性がいました。
その方は、懐古庵に大変興味があった様子で、豊富な昔の生活道具を見て喜んで下さいました。
その方が、「沢山あって、この多様性が楽しいね。」と言ったので、私が「博物館の様に整然と展示していた方が良いですかね?」と尋ねたところ、「イヤイヤ、この多様性が良いんだよねー。庶民的で博物館よりも楽しいですよ。」と言って下さいました。
その時、私は懐古庵の良さが「多様性」にあるのに初めて気付きました。
今回、イベントで「掘り出し物市」を企画すると、見知らぬ人でも気安く声を掛けて下さいます。
人は、見て楽しめる多様性に対して「嬉しい事・幸せな事」として認識するからではないでしょうか?
妻は、「きっと暖簾を潜(くぐ)る事は、敷居が高いのかもしれないね。」と言います。
お客様を待つより、外でイベントをする方が暖簾を潜りやすくなるのではないか?と思いました。
懐古庵は、古民家で懐かしい道具に触れ、それぞれの人生と重なり合わせてポジティブな郷愁を楽しんでもらうと共に、人との交流によって幸せな一時を提供するのが目的です。
公の施設には無い、形式に囚われない「多様性」と、イベント的な敷居の無い身近な関わりが懐古庵には大切であると思っています。
この度、富士市まちの駅ネットワークの一員となり、待つのではなく自ら進んでお客様が訪れやすい環境作りに努力して参りたいと思います。
(追伸)
イギリスの自然科学者 チャールズ・ダーウィン(1809年~1882年)は、次の最も有名な名言を残しました。
生き残る種とは、
最も強いものではない
最も知的なものでもない
それは
変化に最もよく適応したものである。
多様性とは、ウィキペディアによれば、
【幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。】
と記されています。
お互いに異なった群が、お互いの群を認め合ってバランスが保たれる好ましいシステム。
全ての個性を否定せず、「~べきである」に決めつけず、色々な価値の中から喜びが生まれる。
人にとって、有用な事に拘るのは間違ってはいないが、「笑い」が幸せに大切とはいえ、ただ笑えば幸せになれる訳ではない。
幸せな気分になるから「笑う」のである。
私は、「多様性」がキーワードにある様な気がします。
私よりも人生の先輩であるお客様が教えて下さった、「多様性」というワードを此れからも大切にして行きたいと思います。
0コメント