邪念を抱かず、無心になり徳を積む。
(石碑の説明)
この石碑は、懐古庵の北側の庭に配置しています。
北側の庭には、日本の思想(武士道・禅・仏教 等)に関する名句碑が配置されています。
懐古庵に御来店のお客様を案内する順路が、大体、北側の庭からですが、北側の庭には木食上人・一休禅師・清沢満之等の高僧の名句がある為、お客様の感動が最初に伝わってきます。
仏心(ぶっしん)「ほとけのこころ」とは。
石碑の言葉は、仏教の最も基本的な教えである為、簡潔明瞭ですが力を入れた作品の一つです。
仏教思想では、執着心・妄想・迷い等の邪念を清めて本来の自己(仏性)に気付く事が悟りである と言う。
他人のちょっとした仕草に怒りを爆発させてしまうこともある。
徳を積むということは非常に難しい。
大概の禅の本には、坐禅をすれば心の妄想の雲が晴れ、邪念に囚われず無心になり徳を積むことができる、と書かれている。
本来の自己(仏性)に気付く心が仏心である。
(おわりに)
心穏やかに暮らすため、参考になる禅名句を紹介いたします。
①両忘(りょうぼう)
短絡的に白黒つけない。
白か黒かの二極化思考に拘(こだわ)らず、心に余裕を持つ。
②善悪難定(ぜんあくさだめがたし)
善悪は、そう簡単に決めつけられず、思い込みで人を判断しない。
自分だけの狭い価値観に囚われず、広い視野を持つこと。
③無功徳(むくどく)
人に見返りを求めない。
利益を期待せずに行なうのが良く、結果に不満を抱かず、心を乱さない。
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