昭和30年代に販売されたナショナルの真空管式テレビ。
型式は「TFー62S」です。
このテレビは昭和レトロの代表的家電です。子供の頃、これと同じテレビが我が家にもあり、懐かしくて後から買い求めたものです。ブラウン管のカバーが大変貴重です。中に液体が入っており、越年経過で水分が少し蒸発しています。
昭和39年10月10日に開催した東京オリンピックも、このテレビの前に座り、家族で鑑賞しました。
テレビっ子だった私は、母親からもっと後ろで見るように注意されたのですが、小学校5年生の時に学年で二番目に眼鏡を掛けたため、ちょっとほろ苦い思い出もあります。
この写真は、妻が実家に有った物を複製したものです。丁度、東京オリンピックの開催式の聖火台を、妻と弟が見ている写真です。やはり、懐古庵に展示する物と同じ種類のテレビで鑑賞しており、保護カバーが付いています。カバーの目的が、拡大目的なのか保護目的なのか今ひとつハッキリしません。(ギャラリーを見学する人の意見もそれぞれです。)
妻はこの写真を見ると、『幸せ一杯に育てられ両親の優しさが伝わってくる』と言います。
イギリスの諺に「幸せは去ったあとに光を放つ」とあるのが頷けます。
この白黒テレビは、初老のお客様から「うわー懐かしい」と声が上がる昭和レトロの代表家電です。
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