芭蕉の名句碑

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

松尾芭蕉(まつおばしょう):江戸時代前期の俳諧師、伊賀国出身

(石碑紹介)

この石碑は、古民家の北西の庭に配置しています。

以前、此処に外便所があったので、辺りに古い便器なども置いてあります。

石は自宅の敷地に転がっていた物で、平らな部分を利用して文字を彫りました。

製作期間は、彫るまで約2週間でしたが、下の台座に手間が掛かりました。


この句は、芭蕉の最も有名な俳句です。

奥州藤原3代の栄華を誇った平泉の地にて、芭蕉の時代より500年前に兄頼朝から追われた源義経が立て籠もった高館(たかだち)に登り、草深い情景を見て詠んだ俳句です。

栄華は一炊の夢であり、生者必滅(しょうじゃひつめつ)・会者定離(えしゃじょうり)が浮き世の習いであると平家物語が記しているが、源氏も又同じ運命を辿りました。

浮き世の儚さは、次の有名な2人の短歌にも詠われています。


〇 たとい身は、蝦夷(えぞ)の島根に朽(く)つるとも、魂(たま)はあづまの君やまもらん   (土方歳三)


〇 露とをち、露と消えにしわが身かな、浪速(なにわ)のことは夢のまた夢 

                     (豊臣秀吉、辞世) 







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