当庵では、オリジナル商品を試作しました。
古民家ギャラリー懐古庵の庭には、憩いのオブジェとして道標が立てられています。
この度、当庵のオリジナル商品として道標を試作しました。
文字は、「坂の上の雲」・「哲学の径(みち)」・「希望の径」・「聖賢の径」・「幸福の径」・「清浄の杜(もり)」・「栄光の径」・「鎮守の杜」の8種類を8本だけ作りました。
素材は、富士ヒノキの3センチメートルの角材で、道標の長さは、一本195センチメートルを四等分した48.75センチメートルです。
道標の裏側には、製作者「懐古庵主」の記名も書いてあります。
店で留守番をしながら丁度良い作業なので、気に入った方がいると有り難い限りです。
文字は、懐古庵の石碑と同じ行書体を使っています。
道標の目的としては、広さに関係せずお客様の庭に遊び心で立てて下されば幸いだと思います。
案内文字も素敵な言葉ですから、お客様が庭を散歩して気持ちが落ち着くのを期待します。
「道」ではなく「径(みち)」を使ったのは、「径」には車が通れない小道の意味があり、「森」ではなく「杜(もり)」を使ったのは、「杜」には神社の鎮守の森や人が植樹した自宅の林などの意味がある為です。
「坂の上の雲」については、司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」から取ったもので、個人的な考えでは「夢に向かって突き進む気持ち」を表しています。
ただ闇雲(やみくも)に頑張るのではなく、自分が何処に向かって突き進んでいるのか明確に定めて努力する信念を表したものです。
定価は1本650円です。
店先に並べていたところ、お客様の目にとまり「幸福の径」という道標を1本購入して頂きました。お庭に飾りたいとのことでした。
8種類の道標で、売れ筋を判断するのに参考になりました。
しかし、人気の道標に偏って並べるより、お客様の好みで選べるように幾種類か有った方が良いと考えています。
また、遊び心を楽しむのに旅館等の坪庭にも適しています。
ところが、道標が古くボロボロになってシロアリ等の繁殖には気を付けて下さい。
さらに別のオリジナル商品も試作中です。
上の写真は商品の製作中ですが、とりあえず10個程試作しているところです。
懐古庵では、石碑に人気があるので、体力と根気さえあれば石碑制作にも打ち込めるものの、今では体力も気力も衰えてしまい、その代わりに考案したのがこの商品です。
俗に「卓上名句碑」とでも言いますかー、室内に飾る置物です。
室内用なので、環境に優しく長期保存も可能となります。
イメージとしては、横の木に禅語(禅林名句)を書こうと考えています。
・「喫茶去(きっさこ)」
気安く人をもてなす気持ち。
・「看脚下(かんきゃっか)」
足下をしっかり見つめること。
・「莫妄想(まくもうぞう)」
思い込みや固執せずやるべき事をする。
等々、短い禅語には素敵な教えが沢山あります。
石碑の代わりに製作可能な商品を考案しましたが、最初の内は精度に欠ける点をご理解頂けたら幸いかと思います。
外のガーデンテーブルに「喫茶去」(さあさあ立ち寄って御茶でもどうぞー)等の卓上名句碑は如何でしょうか?
試作に当たって「看脚下」(足下をしっかり気を付けなさいー)は、私にとって最も重要な教えです。
その行動に対して良いのか悪いのか?、正に「省察」すべき課題を慎重に見極めて取り組んでいます。
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